人工透析が必要になったり、失明などの合併症が恐ろしい糖尿病ですが、コーヒーを飲むことで膵臓の細胞の働きを高め、予防できる可能性があるそうです。

神戸大学大学院保健学研究科教授の木戸良明さんが、コーヒーを毎日飲むことで、コーヒーに多く含まれるクロロゲン酸が膵臓の細胞の働きを高め、糖尿病を予防する可能性があるという研究を発表されました。

今、世界中で糖尿病患者は約4億人です。

2000年ごろに想定されていた患者数は『2025年に約3億人』でしたので、すでにその数を超えています。

このペースでいくと、2040年ごろには6億人を超えるとさえいわれています。

厚生労働省の調査でも、糖尿病患者(糖尿病が強く疑われる人)は950万人、糖尿病予備軍(糖尿病の可能性を否定できない人)は1100万人、両方を合わせると2050万人、

成人男性に限ると4人に1人の割合にまで跳ね上がります。

糖尿病の約90%を占める2型糖尿病には、大きく2タイプあります。

1つは、食事をして血糖値が高まったとしてもそれを正常な状態に戻せない『インスリンが効かない』タイプ。

もう一つが、今回の研究に深くかかわる「インスリン分泌不全」です。

インスリンは膵臓のβ細胞(以下、膵β細胞)でつくられるので、この細胞が減ったり、あるいはインスリンをうまく分泌できないとインスリン不足に陥り、糖尿病の発症につながります。

この膵臓のβ細胞をクロロゲン酸を摂取することで、細胞を活性化することが確認出来たそうで、実際に現在治療で使われている薬「インクレチン」と同様の効果があったそうで、クロロゲン酸由来の新薬も出来るかもしれません。

今回の研究結果について、「コーヒーの摂取は膵β細胞の保護効果が期待できると思います。つまり、日本人に多い2型糖尿病の予防にコーヒーは有益である可能性があるということです」と木戸先生は語っています。

 

参考記事:(C)一般社団法人全日本コーヒー協会

 


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