4  植え付け〜収穫

コーヒーの木は、苗床で播種(種まき)されてから大切に育てられ、成長の状態を見て土壌に植え返されていきます。ブラジルなどでは苗床で1年間、他の産地でも6ヶ月程度は苗床で成長したものを植え返しているのが一般的です。
成育は植えつけた標高によって大きく差が生まれますが、一般的には植付けて3年目でジャスミンのような香りがする白色の花が咲きます。この時点でアラビカは受粉しており、直ぐに小さな緑色の実を見ることができます。ここから約半年、コーヒーの実は大きくなる成長期、緑から赤に変わる成熟期を迎え、やがて収穫の時期となります。
生産国の収穫期は大きく分けると3つに分けられます。品質の高い豆は、一般的に収穫期の後半以降に収穫されます。

①北半球の産地(10月~3月頃)…中米、カリブ海、エチオピア、ベトナムなど。
②南半球の産地(4月~9月頃)…ブラジル、ペルーなど
③赤道直下(年に2回)…コロンビア、インドネシア、タンザニア、ケニアなど
収穫には大きく2つの方法が存在します。1つは機械による収穫ですが、ブラジルの大型農園の平坦な土地のみで行われています。もう一方が手によって収穫するスタイルで、熟した実だけを手摘みする方法からしごきとる方法まで、さまざまですが、世界の大半のコーヒー農園ではこの方法です。
コーヒー生豆の最終的な品質を決める、大きなポイントは収穫するチェリーの熟度です。コーヒーの実は、一度に均一に熟しません。熟したものも未熟なものも全部一度に収穫してしまえば、作業効率は良いですが、未熟な豆が混じります。丁寧に熟した実だけを収穫すると、作業効率は悪い(別の日にまた収穫に行かないといけない)ですが、熟した実だけを集めることができます。
また、コーヒー豆は、チェリーの中に2個1組になって入っているフラット・ビーンズと、チェリーの中に1個だけ入っているピーベリーと呼ばれるものがあります。


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