8. 輸出

コーヒーの貿易は、生豆で行われることが大半です。中米では、米国の大規模ロースターが生産国に焙煎工場を持つこともあり、いくつかの生産国にはインスタントコーヒーの工場もあります。余談ですが、近い将来ブラジルが世界一の消費国になるといわれ、コーヒーはもっぱら貿易される商品、という見方も変わりつつあるようです。
さて、収穫されたコーヒーが日本に入ってくるまでに、生産国にもよりますが、3カ月から半年ほどかかります。産地での生産処理、乾燥、熟成、袋詰め、港までの運搬から船積み、そして日本へ入港後も、コンテナの積み下ろし、植物検査、一部では農薬検査が行われ、ようやく出荷可能となります。
生産国内では、一般的には中間業者や農協が個々の農家からチェリーやパーチメントコーヒーを買い集め、それを加工し、脱殻して、袋に詰めます。1つのコンテナに積み込まれるロットは、通常15~18トン程度。多くの場合、多くの生産者の豆が混じったものになります。
ブラジルでは、ロットを作るのは、クラシフィカドールと呼ばれる鑑定士の仕事で、さまざまな生豆をブレンドし、顧客の指定する味を作りあげます。また、特定産地で生産・集荷された豆だけでロットを作るというものもあります。そうしたコーヒーは、顧客側のリクエスト内容によって、通常より上乗せ価格で取引されています。


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