コーヒー需要動向の調査結果から

いまやコーヒーは嗜好飲料として生活に密着した飲みもので、人それぞれの飲み方、楽しみ方があります。コーヒーの飲用に関しては、全日本コーヒー協会が全国的に調査を行なっており、日本人がコーヒーとどのように関わっているかを調査結果から見ることができます。

2014年、最新の調査結果をもとに日本人のコーヒー事情を年代の推移を見ながらひも解いてみましょう。

20年間での変化は

まずはコーヒーの嗜好と飲用について、1994年から2014年の20年間の推移を見てみると、コーヒーを「好き・嫌い」の2択で「好き」と答えた人は4%増加し、飲用に関しては「良く飲む・時々飲む・飲まない」のうち、「良く飲む」「時々飲む」と答えた人が6.8%増加しました。

2014年には、コーヒーが好きな人は8割を超え、飲用している人も9割に届くところまでになっています。

グラフ1

コーヒーを飲む量については、調査対象者(中学生~79歳までの男女)全体の平均が2014年は11.13杯で、この調査が始まった1980年以来、過去最多です。

グラフ2

そして飲み方について興味深いのは、1994年には45.2%もの人が「砂糖+牛乳・ミルク・クリームの両方」を入れて飲んでいると回答していますが、2014年には27.6%まで減少し、「ブラック」で飲む人が41.4%となっています。

グラフ3

ライフスタイルに合わせた発展を

この20年間でコーヒーが好きな人、飲む人、飲む量すべてが増えたことは、生活により密着した飲みものであることを裏付けていますね。コーヒーの文化が多様化して、飲み方、飲む場所、飲むシーンがさまざまな人のニーズにマッチしているのではないでしょうか。また、ブラック派と砂糖+ミルク派がほぼ逆転しているという結果の背景には、糖分や脂肪分を控える健康志向の人が増えたこと、豆の味や香りを純粋に楽しみたい人が増えたのではないかとも推察できます。「健康」という側面では、今後さらなる研究により、コーヒー自体の健康効果が解明されていくことを期待したいところです。

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