マロンズコーヒーブログ

日本コーヒー協会の「コーヒーの需要動向に関する基本調査」(2014年実施)によると、コーヒー関連で使用している道具の1位は「ペーパードリッパー」(41.2%)となっています。

性・年齢別にみると、40~59歳女性では、「ペーパードリッパー」使用率が54.4%と最も高い結果となりました。コーヒーを淹れる器具にはさまざまなものがありますが、今も変わらず、 コーヒーを淹れる人気ナンバーワンの抽出器具は、手軽に楽しめるハンドドリップのようですね。

ペーパードリップの魅力

ペーパードリップの魅力は、なんといっても、はじめての人でも簡単に本格コーヒーを淹れることができるところです。
1人分からでもおいしく淹れることができます。
ペーパーフィルターがコーヒーの雑味を除いて、おいしい成分を効率的に抽出してくれます。
また、油分を適度に吸収するため、見た目にも透明感があるすっきりしたコーヒーを淹れられます。さらに、ペーパーフィルターは、手軽に、いつでも新しいものが使える清潔さも魅力です。
ペーパードリップを使ったおいしいコーヒーの淹れ方
初心者でも簡単においしいコーヒーが淹れられ、最も普及しているペーパードリップ。味の決め手となるドリップ術のポイントをご紹介します。

●新鮮な水を淹れる量の倍量を沸かし、沸騰してから1~2分待ち、水蒸気でカルキと酸素を抜きます。
●お湯が沸いたら、温度を90~95℃に落ち着かせます。
●ペーパーフィルターをセットしたら、湯通しします。
●適量のコーヒー粉(お湯140mlあたり8~10g)を入れます。
●コーヒー粉をお湯(1杯分20ml程度)で10~20秒蒸らします。
●粉にだけお湯をまんべんなく注ぎ、一気に通します。このとき、お湯の量を守ります。

ペーパードリップでおいしいコーヒーを淹れるポイント

●ドリッパーはリブ(フィルターと接触面にある凸凹)がしっかりしたものを選びましょう。ドリッパーとフィルターの間に空気の抜け道があることで、蒸らしが平均的に行えます。また、お湯の落ちも良いです。

●新鮮な豆と、沸かしたてのお湯を使いましょう。
●お湯をコーヒーの粉の真ん中をめがけて、ゆっくりと細く注ぎましょう。
●焙煎したてのコーヒー粉を使用する場合は、細くお湯を注ぎましょう。焙煎したてのコーヒー粉に熱湯を注ぐと、膨張面が破裂してコーヒーが溢れ出てしまう場合があります。
●焙煎したての豆にはガスが内包されているため、湯通しを良くするためには、蒸らしが大切になります。
●コーヒーを飲むカップは、コーヒーを淹れる前に、お湯で温めておきます。
<参考>>

・全日本コーヒー協会 
 「コーヒーの需要動向に関する基本調査 2015年5月」
・全日本コーヒー協会ホームページ
・「美味しい珈琲バイブル」(成美堂出版)

コーヒーに発がん性なし

世界保健機関(WHO)の構成機関である国際がん研究機関(IARC)は、発がん状況の監視、発がん原因の特定、発がん物質のメカニズムの解明、発がん制御の科学的戦略の確立を目的として活動しています。

国際がん研究機関(IARC)はコーヒーの発がん性について「発がん性がある可能性がある」と1991年に報告していましたが、多くの疫学研究や動物実験の結果、

1.膵臓、乳、前立腺に対する発がん作用はなかった

2.肝臓や子宮内膜がんの発がんリスクが低下した

3.ほかの20種類以上のがんについては、結論を出すのに十分な情報がなかった

とし、2016年6月15日にコーヒー摂取について「発がん性について分類できない」と報告され、発がん性を示す決定的な証拠がないことが明らかにされました。

※IARCはヒトに対する発がん性に関する様々な物質・要因を評価し、5段階に分類して います。 この発がん性の分類は、ヒトに対する発がん性があるかどうかの「根拠の強さ」を示すものです。物質の発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさに基づくリスクの大きさを示すものではありません。

熱い飲み物には注意

コーヒー摂取について「発がん性について分類できない」と報告した一方で、非常に熱い飲み物(65度以上) について、

・中国、イラン、トルコ、南米など、茶などを70度以上の高温で飲用する地域における疫学研究の結果、飲む温度が高くなる(65度以上)と食道がんのリスクが増加した

・動物実験の結果、65度以上の水をラットに投与すると食道がんが発生した

とし、「おそらく発がん性がある」と報告しました。 ただし、多くの国では、茶やコーヒーは主に65度以下で飲用されているといわれています。しかし、65度以上である場合も十分に考えられるので、熱い飲み物には注意した方がよいということを覚えておきましょう。

コーヒーと牛乳を合わせたドリンクには、“カフェオレ”、“カフェラテ”、“カプチーノ”などがあります。みなさまは、その違いはご存じでしょうか。それぞれのドリンクの作り方の違いをご紹介します。

<カフェオレ>
カフェオレは、フランス語で「牛乳を入れたコーヒー」という意味です。ドリップしたコーヒーとミルクの割合は1:1が一般的で、マイルドなコーヒー牛乳のようなやさしい味わいになります。

<カフェラテ>
カフェラテは、イタリア語で「コーヒー牛乳」という意味です。カフェオレとの違いはエスプレッソを使用するところです。細かく挽いたコーヒー豆に圧力をかけて抽出したエスプレッソに、蒸気で温めた(泡立っていない)スチームドミルクを1:4の割合で入れます。

<カプチーノ>
カプチーノはイタリア語で修道士の着る服を意味するカプッチョ(cappuccio)からきていると言われています。カプチーノもカフェラテと同じくエスプレッソがベースとなりますが、使用するミルクが変わってきます。
カプチーノの場合、スチームドミルクと牛乳を蒸気(スチーム)でふわふわに泡立てたフォームドミルクの2種類を使用します。エスプレッソとミルクの割合はお店により様々ですが、エスプレッソ3:スチームドミルク3:フォームドミルク4の割合が多いようです。

これらの違いは、ドリップコーヒーを好むフランスと、エスプレッソを好むイタリアのコーヒー文化の違いからきているようです。自分の好みの飲み方はどれかを考えながら、飲み比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。

カフェインはコーヒーに含まれる最も特徴的な成分で、コーヒーのほか、日本茶や紅茶などに多く含まれているほか、エナジー飲料や炭酸飲料にも含まれています。

 

飲料中のカフェイン含有量(100mlあたり)

コーヒー(コーヒー10g 熱湯150mlで抽出)・・・60mg

紅茶(茶葉5g熱湯360mlで1.5~4分間抽出)  ・・・30mg

烏龍茶(茶葉15g 90℃650mlで0.5分間抽出 )・・・20mg

煎茶 (茶葉10g 90℃450mlで1分間抽出)    ・・・20mg

コーヒーは当初から薬効があるとして注目されており現在までに様々な研究が行われてきました。
代表的な薬効は、眠気冷ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが知られているほか、最近では「自律神経の働きを高める」「集中力を高める」「運動能力を向上させる」という研究結果が明らかになるなど、その効能は多岐に渡るとして、大きな期待が寄せられています。

 

研究事例:コーヒーとダイエット

カフェインの健康効果は、様々な実験によって検証されています。(※2)

京都府立医科大学内分泌・糖尿病・代謝内科の吉田俊秀病院教授(現:医療法人親友会 島原病院肥満・糖尿病センター センター長)らのグループでは、マウスの実験でカフェインによる体重減少の効果を確認しています。
マウスを、コーヒーを与えたグループと与えないグループに分けて比較をしたところ、コーヒーを与えたグループの体重が減少したほか、カフェイン入りとカフェインレスのコーヒーを交互に飲むことでダイエット効果を高めることも確認できました。これは、カフェイン入りのコーヒーを続けて飲むと、カフェインに対して耐性ができてしまい、効果が薄れることが理由であると考えられています。

日々の生活に上手に取り入れよう

カフェインには様々な健康効果があるとされています。すっきりと目覚めたいとき、集中して物事に取り組みたいとき、ダイエットをしたいとき等…カフェインを上手に利用することは、私たちの生活を豊かにすることにつながるのかもしれませんね。

ポリフェノールは植物の葉、茎、樹皮、果皮などに含まれる成分で、植物が太陽光線などから身を守るために作られた成分です。

最近、有名なのはコーヒーのポリフェノールやお茶のカテキン、赤ワインのアントシアニン、ココアのカカオポリフェノールなどです。その他、野菜や果物にも含まれていて、5,000種類以上あると言われています。
コーヒーのポリフェノールは250種類以上と豊富に含まれており、焙煎したときの褐色や苦み、香りのもととなっています。クロロゲン酸類はカフェインより多く含まれ、その代表格です。

ポリフェノールの代表的な働きは抗酸化作用です。活性酸素による、からだの酸化を防ぐ働きが期待できます。
また、個々の成分によって独特の機能性があることが確認されており、殺菌作用や虫歯・口臭の予防、視力の回復、肝機能の強化など様々な働きがあるとの研究成果が相次いで発表されています。

コーヒーポリフェノールの効果

クロロゲン酸類をはじめとするコーヒーポリフェノールは、高い抗酸化作用を持っています。糖尿病や肝疾患、動脈硬化などの発症リスクがコーヒーの摂取により低減されると話題となっていますが、その効果の中心的な役割を担っているのが、コーヒーポリフェノールによる抗酸化作用ということが分かってきています。

ポリフェノールの上手なとりかた

ポリフェノールが体内で有効に働くのは摂取後2~3時間とされているため、こまめに摂りたいところですが、野菜や果物では日中こまめに摂るのは難しいところ。含有量の多いコーヒーでポリフェノールを摂取し、新たな健康習慣としてとりいれたいですね。
(参考コーヒー健康情報センター)
珈琲豆のご購入はこちら
Top
ツールバーへスキップ