記憶力増強には、コーヒーやお茶が効くかも。

カフェインによって記憶をつくる効率が変わる仕組みがあることを北海道大学の神谷温之(かみや・はるゆき) 教授(神経生物学)らがマウスの脳を使った実験で見つけた。

米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
神谷教授らは、細胞内のカルシウム濃度を調節する「リアノジン受容体」と呼ばれるたんぱく質に注目。

このたんぱく質は、脳の中で記憶を作るのに重要な働きをする部分に多いことを見つけた。
記憶は、神経細胞が変化して、信号が伝わりやすくなることでできると考えられており、細胞の変化にはカルシウム濃度がかかわる。

神谷教授らは、カフェインでこのたんぱく質を刺激すると、細胞内のカルシウム濃度が通常より上がり、信号が伝わりやすくなることを確かめた。
「これまで知られていたカルシウム濃度調節とは別の仕組みだ。

応用して薬の開発などが期待できる」と神谷さんは話す。認知症や記憶障害の改善薬の開発に役立つ可能性があるという。


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