9. 取引

コーヒーの取引は、ニューヨークの定期市場の価格をベースにして行われることが一般的です。市場では実需筋(ロースター)、産地筋(輸出業者)、ファンドなどが、日々先物商品を売買しています。ただ、ニューヨーク市場を通じて商品の受け渡しが行われるケースはあまりなく、一般的にはリスクヘッジのために利用されています。基本的に需要が多く、供給が少ないと見込まれれば価格は上がり、その逆なら価格が下がりますが、近年はファンドの動きによって変動することが多くなってきています。
ファンドはコーヒー以外にも株、国債、通貨、他の商品など、分散投資をしており、その中で利益が見込める分野に投資し、リスクのある分野から資金を引き揚げるということをしているため、多くのファンドがコーヒーに資金を投入すると、需給とは関係なく、相場が大きく上下してしまうことが度々発生します。
コーヒー豆の取引は、国際的な貿易から中間業者の農家に対する買い取り額まで、この定期市場の価格をベースに行われることが一般的です。ただ、僻地の生産地では、中間業者の競争がなく、生産者は安く買いたたかれることもあるようです。
日本国内の取引でも定期市場の価格をベースに取引が行われますが、スペシャルティコーヒー等では、品質本位な価格交渉が行われることも多々あります。


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