美肌の敵!シミができる原因
シミとは顔や体にメラニン色素が局所的に多く作られて、皮膚の一番外側にある“表皮”の奥にたまった状態のことをいいます。シミの原因はホルモンバランスの乱れや、かぶれなど色々ありますが、影響が大きいのが紫外線です。
表皮の「メラノサイト(色素細胞)」が紫外線をあびると活性化され、メラニンを作り出して紫外線の害から肌を守ろうとします。健康な肌はターンオーバー(新陳代謝)によって古い細胞と一緒にメラニンが自然にはがれ落ちますが、メラニンが大量に作られると通常のターンオーバーでは追いつかなくなって表皮に残り、やがてシミとなって肌にあらわれるようになります。
クロロゲン酸のメラニン抑制作用
コーヒーをよく飲む人が、あまり飲まない人に比べてシミが少ないという研究結果がありました。表皮の奥にある角化細胞という細胞はメラノサイトにメラニンをつくる指令を出します。しかし、コーヒーに含まれるポリフェノールのクロロゲン酸は、この指令を抑える力があるそうです。
また、メラニンを多く含む「メラノソーム」という細胞を角化細胞が食べてシミの原因を増やしますが、クロロゲン酸によって、メラノソームを食べる量を極端に抑えられることも分かっています。
このように、コーヒーやクロロゲン酸によってシミが出来にくくなるという研究がいくつも発表されています。また、クロロゲン酸の抗酸化作用により、活性酸素の蓄積を防いで、カフェインが活性酸素の原因となる炎症を抑える働きがあるとも言われています。
コーヒーは嗜好品として気軽に摂取出来るものなので、生活の一部として取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考文献:全日本コーヒー協会ホームページ「コーヒーと健康」
規則正しい生活もお忘れなく
ストレスや不規則な生活、疲れなどで体の血行が悪くなると、メラニンの排出が遅れてしまいます。コーヒーを飲んでいるからといって安心せず、規則正しい生活を心がけ、バランスの良い食事+コーヒーで体の中からケアしたいですね。