アラビアの医師ラーゼスが900年頃に初めてコーヒーについて記述したのが、

文字によるコーヒーの記録の最初と言われています。

彼は、コーヒーの薬理効果について、実際に、野生のコーヒーの種子(バン)の黄褐色の煮出し汁(カム)を「バンカム」と名付け、患者に飲ませていたそうです。

彼の記した文献には、“コーヒーには消化や強心、利尿の効果がある”という詳細な臨床結果が残されていて、これはコーヒーに関する最も貴重な初期の文献といわれています。
このラーゼスの後、イスラム教徒の医師アヴィセンナ(980〜1037)によっても同様の記述がなされています。
「熱さ口当たりよさ第一級なり。

人によりてはその興ざましなること第一級。身体各部を強化し、皮膚を清めて湿りを取り去り、香りを生む」とコーヒーの医学的な効能が表わされています。

コーヒーの記録は、こうして医師たちの手によって残されてきたのですが、そのために後世においても、コーヒーは単なる飲み物にとどまらず、薬としても考えられるようになったのです。


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