コーヒーは、心臓病や脳卒中、肺疾患による死亡リスクを下げるという報告があります
コーヒー豆には抗酸化作用をもつポリフェノールや興奮作用や利尿作用をもつカフェインが含まれています。
ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸は、コーヒー豆中にカフェインより多く含まれています。
コーヒー成分は腸内細菌の生育に影響を与える?
人の腸内には様々な細菌が存在しており、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)と呼ばれる群集を形成していることが知られています。腸内細菌叢は、私たちの健康(肥満やアレルギー、皮膚疾患、脳、神経系疾患など)に影響を与えることがわかってきました。
イギリスのレディング大学の研究グループは、コーヒー豆に多く含まれるクロロゲン酸が大腸に良い効果をもたらしているのではないかと考え、腸内細菌叢に対するクロロゲン酸の効果を検証しました。
各種コーヒーと糞便を一緒に培養した結果、クロロゲン酸は培養後4時間には代謝され、ジヒドロカフェ酸とジヒドロフェルラ酸が作られる一方で、カフェインは代謝されずに残っていることがわかりました。
クロロゲン酸を最も多く含むコーヒーを添加したサンプルでは、コントロールに比べ善玉菌のビフィズス菌の数が有意に増えていました。
このコーヒーと等量のクロロゲン酸を培養液に加えると、ビフィズス菌の増殖が促進しました。
一方で、クロロゲン酸のみでもクロストリジウム・コッコイデスとユーバクテリウム・レクタレという腸内細菌の数が増えることがわかりました。
研究グループは、コーヒー成分の選択的な代謝や腸内細菌の生育が私たちの健康につながっているのではないかと指摘しています。
文献から作成したので、解りづらい方!!
要は、コーヒーに入っているクロロゲン酸とカフェインが、善玉の腸内細菌を増やしてくれるそうです。
一杯いかがですか?