酸化(サビの発生と同じ現象)は人間のカラダの中でも起こります。
こう聞くと意外に思われるかも知れませんが、ヒトの細胞には脂質(脂肪)が多く含まれ、この脂質が酸素と結びつき酸化してしまうのです。
つまり、ヒトのカラダもサビてしまうわけです。
そして、脂質が酸化してできる「過酸化脂質」については、老化やガンとの関係が研究されています。
ワインやココアなどで知られるようになったポリフェノールは、脂質の酸化を抑える健康成分として注目されていますが、コーヒーにもコーヒーポリフェノールが多く含まれています。
コーヒーに含まれる代表的なポリフェノールが『クロロゲン酸』です。
クロロゲン酸の代表的な効果は糖質吸収阻害効果です。
正確には糖質を分解する酵素の一つの働きを阻害し、最終的に血中に流れることとなるグルコース(ブドウ糖)への分解を阻害します。
血中グルコースを減らす機能が衰え糖化反応が起き放題になった状態が糖尿病なのですが、クロロゲン酸はグルコース濃度の上昇を抑制するため、糖尿病の予防・改善どちらにも役に立ちます。