眠気覚ましの一杯といえば、コーヒーなどのカフェイン飲料。ご存じの通り、カフェインはコーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれる成分で、ヒトに対して興奮作用を持つことが知られています。
◎カフェインの効能1
カフェインを摂取するとミスが減る
「眠気の抑制や、眠気による作業ミスを減らす効果が、複数のテストで確かめられています。その効果は30分の仮眠と同等以上。とはいえ、もちろん効果には限度があって、例えば30分おきに摂りつづけたからといって、ずっと起きていられるわけではありません。でも、少なくとも摂取しないより摂取する方が「マシ」だと言っていいでしょう。『コーヒーを飲むとかえって眠くなる』という声も聞いたことがありますが、その真偽や理由は不明です。コーヒーを飲んでリラックスしたり体が温まったりした体験が心に刷り込まれた結果、コーヒーで眠気を催しているのかもしれませんね」
◎カフェインの効能2
カフェインは酔い覚ましに効果的
「カフェインは酔い覚ましにも効果的といわれており、酔っているときに摂ると意識がしっかりするようです。ただし、実際にはアルコールの分解を早めるなどの効果はなく、頭が冴えるだけで体は普通に酔った状態。そのため『酔っていない』と錯覚して酒を飲み過ぎると急性アルコール中毒などに陥る可能性もあります。アメリカなどでは高カフェインのエナジードリンクとアルコールを一緒に飲んだ若者の死亡事故も相次いでいます。自分の酒量の限界を見誤らないよう、一緒に摂るときは注意が必要でしょう」