インドネシアには「コピ・ルアク」という時に100g1万円以上で取引をされている
コーヒーがあります。
現地語で、「コピ」はコーヒー、「ルアク」はジャコウネコを意味しています。
この高級なコーヒーは、コーヒーの実を食べたジャコウネコの糞から未消化な生豆を
集めたもので、歴史は古く、19世紀後半のフランスの文献にも出てくる珍品として
高値で取引されていました。
1995年には「動物の糞から採る、世界で最も高価なコーヒー」としてイグノーベル賞を受賞したり、映画に取り上げられたりして、一躍有名になりました。
汚いと思うかもしれませんが、生豆はパーチメントと呼ばれる薄皮に包まれていますし、焙煎時に雑菌等も死滅するので衛生的に問題はありません。
ただ、あまりに高値で取引されるので、ジャコウネコを檻に閉じ込め、コーヒーの実を食べさせて作る業者が動物虐待に当たるのではと社会問題化しています。
面白いところでは、インドではサルの糞から作る「モンキーコーヒー」やブラジルのジャクーという鳥の糞から「ジャクーコーヒー」、タイではなんとゾウにコーヒーの実を食べさせて作る「ブラックアイボリー」まで登場しています。
値段が高い=美味しいではないと信じる私は、手が出ないので試してませんが