日本で高級なコーヒーと言えばおそらく多くの人が「ブルーマウンテン」と答えるでしょう。
ジャマイカのブルーマウンテン山脈の標高の高い特定のエリアのものだけで、
日本には1936年に英国王室御用達の触れ込みで輸入され、値段も一級品で、
飲めば贅沢で特別な気分が味わえます。
ジャマイカの高地産のコーヒーは、古くから海外でも高評価の名品でした。
その中でも日本は、ブランド化に成功して、異常ともいえる高値で取引されたため、
一時は生産量の95%が日本に輸出されるほど大人気でした。
ところが人気による品薄で低産地の豆を混ぜて売るような業者が出て来て、
本当に値段に見合う品質なのか疑問視するようになり、取扱量も減ってきました。
同業のコーヒー豆販売業者も、近年品質が保てないので販売を取りやめているお店も
多かったです。
ちなみに、「英国王室御用達」という触れ込みですが、実は当時の輸入業者が勝手に付けた宣伝文句だったそうで、ジャマイカがイギリスの植民地だったので、王室にも謙譲されているだろう!とか英国王室より文句が来ないので大丈夫と使ったそうです。