世界で流行する糖尿病
2012年英国糖尿病学会によると、100万人=アメリカ国民の9.3%が糖尿病患者と診断されているそうです。
国民の約810万人は隠れ糖尿病。世界保健機関による報告では、2014年、全世界の糖尿病患者数は4千2200万人ということです。
糖尿病になると、体内の糖の働きに変化が起きます。
糖は細胞にエネルギーを送り、脳の主なエネルギー源となるため、体にとても重要な栄養素です。体内の糖はおもに、食べ物や飲み物から摂取されるとともに、肝臓内でも作られます。
また糖尿病に関連してよく聞く、インスリンは、体内で自然に分泌されるホルモンで、体が糖をエネルギーとして吸収することを助け、血糖値を下げる働きをします。
糖尿病は、膵臓がインスリンを全くもしくは、十分な量が分泌されない状態もしくは、体がインスリンに反応しない状態いずれかによって生じます。
2型糖尿病は一番多い糖尿病のタイプで、2型糖尿病の患者の場合、体内で十分なインスリンが分泌されない状態に加えて、体がインスリンにきちんと反応しないことにより発症します。
ハーバード・パブリックヘルス・スクールにて行われた研究で、糖尿病とコーヒーの関係について調べられました。
この研究の結果で、コーヒーの飲む量を毎日1杯以上増やし、4年以上飲み続けてた人は、コーヒーをいつもと同じ量を飲み続けた人に比べ、2型糖尿病になるリスクが11%も下がったそうです。
そして、毎日のコーヒーの量を1杯以下減らしている人は、2型糖尿病になる確率が17%上がったということです。
研究者のシルパ・ブパティロー氏によると:
この研究の結果は、コーヒーを多く摂取することによって、2型糖尿病へのリスクが低くなるとされていた過去の研究の証明にもなりました。注目していただきたいのは、短期間の間にコーヒーの摂取量に変化があると、2型糖尿病へのリスクにも変化が生まれることが新しく明らかになったことです。
結果的に、この研究によってコーヒーを飲むことで、糖尿病に対する健康効果が見られることがわかります。