夕方以降にコーヒーを飲むと、夜眠れなくなるの?
コーヒーのカフェインが睡眠の質や、睡眠段階のいずれかに影響を及ぼすという根拠はありません。ただし、一部の人では、カフェインを摂ると弱い興奮作用が出ることもあり、眠りにつくのを妨げられることがあります。敏感な人は、夕方以降にはカフェイン抜きのコーヒーを飲むようにするとよいでしょう。
コーヒーは二日酔いに効くの?
「二日酔いによる頭痛を和らげたいなら、コーヒーを1杯、飲みましょう。」
二日酔いのときに起る頭痛はアセトアルデヒドと呼ばれる物質が主な原因です。この物質をからだの外に追い出し、脳の血液の循環をよくすれば、やがてつらい頭痛は解消されます。その際、有効なのがコーヒーに含まれるカフェインです。
飲み過ぎた翌朝、頭がズキズキと痛んだら、まずは1杯のコーヒーを試してみてはいかがでしょう。
コーヒーには中毒性があるの?
カフェインは、国際疾病分類(※)で中毒物に指定されていません。またカフェインに関する研究でも、依存性や濫用性は認められていません。
※国際疾病分類とは、世界保健機関(WHO)が決めている疾病等の分類です。
「中毒」という言葉は、「習慣性」という表現のほうがより正確な場合にも、しばしば用いられます。コーヒーを飲み続けても、カフェインを長期間にわたって増量する(中毒性物質に特有の性質)ことはなく、適度な摂取を保ったり、調節することができます。ごく一部の人に、急にコーヒーを止めると軽い頭痛のような弱い離脱症状を経験する人がいますが、このような症状は長引くことはなく数日で消えます。