コーヒーを飲むと血圧が上がるの?
習慣的にコーヒーを飲んでいる人は、コーヒーを飲んだからといって血圧が上がることはありません。コーヒーを一定期間飲んでいない人の場合、数ミリ程度のわずかな血圧の上昇が見られますが、これは活発な会話や運動をしたときよりも小さな上昇です。そして、どのような場合でも2~3時間後には元に戻ります。また、コーヒーへの耐性はすぐにできるので、コーヒーを普段から飲んでいる人の血圧が高いということはありません。
コーヒーは心臓に悪いの?
コーヒーの過度な飲用と、心臓病の発症に関連はないと考えられています。
心筋梗塞や重篤な不整脈の既往症を持つ人を対象とした調査でも、カフェインはいかなる心筋の不規則性も起こさないと報告されています。一部にカフェインに過敏な人もいますが、カフェインは心筋症状を悪化させるということはありませんから、コーヒーが心臓に悪いというわけではないのです。
コーヒーを飲むとコレステロールが上がるの?
コレステロールには『LDL(低比重リポたんぱく)コレステロール=悪玉コレステロール』と『HDL(高比重リポたんぱく)コレステロール=善玉コレステロール』があります。HDLには、余分なコレステロールを代謝する働きがありますが、両者のバランスが崩れ、LDLが増えすぎると動脈硬化が進みやすくなるのです。動脈硬化を予防する、つまり血管を若く保つためには、LDLとHDLのバランスを整えることが必要です。コーヒーには、HDLを増やす働きがあることがわかってきました。(※下記参照)
もちろんコレステロールの上昇予防には、肉類、卵、タバコ、お酒などをコントロールすることが大切です。
もちろんコレステロールの上昇予防には、肉類、卵、タバコ、お酒などをコントロールすることが大切です。
研究報告
女性ホルモンとコーヒーの相乗効果
防衛医科大学校第一内科の伊藤利光医師らの研究より
ヒト肝細胞にドリップコーヒーを加え、細胞の変化を調べたところ、HDLの主要たんぱくであるアポAIの合成を上げることが分かりました。