コーヒーを飲むと眠気が吹き飛び、短期的な集中力も向上します。仕事や勉強で「ここぞ!」という時に大きな支えになると人気ですよね。
そんなコーヒーですが、風邪の時に効果的だとの意見が多いのです。どういった理由からこの考えが浮上してきたのでしょうか?
コーヒーは利尿作用で解熱効果がある
コーヒーに含まれているカフェインには、利尿作用があります。この利尿作用は体内で不要になった物質を外に排出してくれるとても便利な機能。
風邪を引いた時、体内にウイルスが増殖している状態なので一刻も早く外に排出する必要があります。
それには汗と尿がありますが、一番効率が良いとされているのが尿として体外へ排出するという方法なので、利尿作用は風邪の悪化を防ぐ手段として注目されているのです。
ウイルスが体内で増殖することで、それを撃退しようと体は準備を始めます。それが高熱の症状として現れるのです。ウイルスが体外に尿として出れば、熱は下がりますから、コーヒーは解熱の作用があるとも言えます。
コーヒーは頭痛の原因を取り除く
カフェインには、頭痛を和らげる作用があります。頭痛の原因は、様々ですが風邪などの場合は血管が拡張して筋肉を圧迫することによって引き起こされる場合が多いのです。
コーヒーに含まれているカフェインは、頭痛の原因となっている血管の拡張を抑え、収縮させる働きを持っています。すると筋肉の圧迫が緩和され自然と頭痛が治るのです。
風邪に効く交感神経を活発にして代謝を高めてくれる
カフェインに覚醒作用があることは、多くの人が気付いているでしょう。
一時的ですが眠気などの状態が吹き飛び、集中力も向上させてくれます。
この覚醒は交感神経を活発させる意味もあります。交感神経が活発になると、血圧も上昇して代謝も活発になります。
すると風邪の症状もすぐに緩和されるので、治りやすくなると言われているのです。
コーヒーと風邪薬の併用は避ける
風邪に対して大きな効果が期待されているコーヒーですが、風邪薬との併用は避けるべきです。
風邪薬には元々カフェインが含まれている場合が多く、コーヒーと併用するとカフェインを一度に大量に摂取してしまう可能性があります。
カフェインは適量ならば体に良いのですが、多いと胃を荒らすなどの影響が心配されています。ただでさえ風邪を引いている時は免疫力が鈍っていますので、胃が荒れると余計に症状が悪化する危険性があるのです。
また、薬の種類にもよりますが副作用を増強させてしまう恐れもあるので、風邪薬とコーヒーの併用は避けましょう。
コーヒーが風邪に効果的だとはあまり知られていません。体調が優れない時などに、コーヒーを飲んで安静にしていると体調面での変化が実感できる可能性もあります。