一日に何杯コーヒーを飲んでいますか?
例えば一般的なアメリカ人はコーヒーを1日にせいぜいカップ2杯程度しか飲まないのに対し、ヨーロッパ人の多くは少なくとも1日にカップ4杯は飲んでいるというように、人種によって飲む量に差があることが知られています。

この、一日に飲むコーヒーの量の差は何で生まれているのでしょうか?

日ごろのコーヒー摂取量には文化的な影響だけでなく、遺伝子の影響もあるとして、米国ハーバード大学の研究グループが、コーヒーの消費量に影響を与える遺伝子について英科学誌Molecular Psychiatryに報告しました。

コーヒー消費に関連する新たな遺伝子を発見

本研究グループは、日常的にコーヒーを飲んでいる約12万人もの人々の遺伝子情報とコーヒー消費量のデータを用いて大掛かりな調査を行いました。

その結果、コーヒー消費量に影響を与えると考えられる8つの遺伝子を見つけることに成功しました。それらの遺伝子の多くはカフェインの代謝やカフェインの生理作用を高める働きをもつと考えられている遺伝子で、つまり、カフェインの代謝や神経系への作用がコーヒーを飲む習慣に影響を与えていることが予想されます。遺伝子の働きによって、実際にコーヒーを飲む習慣を持つようになるかに影響を与えているかもしれないというのは、とても興味深いですね。

ちなみに、コーヒーには病気の予防効果があると考えられており、コーヒーの摂取によりパーキンソン病や2型糖尿病、がんなどの発症リスクが低下するという報告があります。このあたりについては、まだまだ研究途上ではあるものの、我々人類ととても縁の深いコーヒーについて、今後も研究が進んでいくのは楽しみですね。


参考文献


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

珈琲豆のご購入はこちら
Top
ツールバーへスキップ