コーヒーを飲み過ぎた場合の問題点ですが、
今回は特にカフェインを摂り過ぎたらどうなるのかについてです。
コーヒーを飲み過ぎた時に起こる問題は、2つあります。
1.カフェイン中毒
短時間のうちに大量にコーヒーを飲んだ時に、カフェインの過剰摂取で起こる急性反応が「カフェイン中毒」です。
一般の人のイメージでは、コーヒー(カフェイン)が切れると頭痛や眠気等が起こる人と思っている方がいますが、医学上それは「コーヒー依存症」と言います。
では、カフェイン中毒の症状は・・・
不安、不眠などの精神症状、手足の震え、動悸、胸やけ等の身体症状です。
精神疾患診断基準のDSM-5では、カフェイン250mg以上を摂取し、神経過敏や顔面紅潮等12項目のうち、5つ以上にあてはまった場合、カフェイン中毒となります。
この基準では、コーヒー1杯にカフェインが100mg~200mgとされており、2杯~3杯で
症状が出ることのなるが、これは診断漏れの無いよう厳しい基準になっていて、この量で症状が出ることは少ないと思われます。
カフェインの急性中毒はその日の内に回復しますが、極めて大量に摂取した場合は、
医療機関での処置が必要な場合もあり、稀ですが死亡例もあります。
ただしこのほとんどは、コーヒーではなく、カフェインの錠剤の大量服用です。
カフェインによる人間の致死量は、5~10g程度と言われていますが、人によるばらつきがあり、50g摂っても、生還した例もあれば、1gで肝障害で亡くなった例もあります。
ただコーヒーで致死量のカフェインを摂取するには、50杯以上を一気飲みする必要があり、現実的に不可能ですので、安心してお飲みください。