7. 格付け
特にスペシャルティコーヒーの取引では、粒の大きさや欠点豆の混入、標高の小さな違いよりも、豆の味(カッピング)をベースに価格設定されることが一般的になっています。
例年は、もう一ヶ月あとにしていたサマーカット、今年は暑くなって来たので
お願いしました。(^_-)-☆
顔としっぽ以外、短くさっぱりと刈りました。
マロンも涼しそうです。
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最近ではパルプドナチュラル、エコウォッシュド、ハニー、パルプドアンドデミューシレージド、セミ・ウォッシュドなど、さまざまな生産処理方法が存在しますが、一番重要な点は、どのタイミングで乾燥させるのかということです。
ウォッシュドはコーヒーの実をパルパーという機械にかけ、皮とパルプ質を剥いだのち、半日~1日程度水に漬けます。(漬けないこともある)時間がたつと豆についたミューシレージが自然発酵します。
ここで、豆を水で洗うと、ミューシレ―ジを洗い落とすことができます。その後、天日乾燥、機械乾燥(両者を組み合わせるのが一般的)を経て、薄い殻に生豆が1粒入ったパーチメントコーヒーが出来あがります。この殻を剥くと、日本で流通しているようなコーヒー生豆になります。ウォッシュドは手間がかかりますが、工程の中で未熟、過熟な実・豆をある程度取り除くことができます。世界のほとんどの国ではこの生産処理が一般的で、比較的くせのない酸味のあるのが特長です。
自然発酵の工程については、発酵させずにミューシレ―ジを機械的に取り除く方法もあり、発酵過程を通したものをフリーウォッシュド(Fully Washed)、機械的に除去したものをパルプドアンドデミューシレ―ジド(Pulped and Demucilaged)やセミウォッシュド(Semi-washed)と区別することもあります。
アン・ウォッシュドは収穫したコーヒーの実をそのまま乾燥させる方法です。ブラジルとエチオピア、イエメンでは一般的な方法ですが、それ以外の国では主に国内消費向けに作られています。ウォッシュドに比べると簡素な方法ですが、乾燥日数が多くなります。乾燥した実を脱殻して、豆を取り出します。独特の香りや甘みがあるコーヒーになります。
パルプドナチュラル(Pulped Natural)はコーヒーの実をパルパーという機械にかけ、皮とパルプ質を剥いだのち、そのまま乾燥工程に入るものです。ミューシレ―ジは傷みやすいですが、通常のウォッシュドよりも甘味のある豆になる傾向があります。中米では、ミューシレ―ジをミエル、また蜂蜜(ハニー)のこともミエルと呼ぶので、パルプドナチュラルのことをハニーコーヒーと呼ぶ人もいます。ただ、ウォッシュドやナチュラルに比べると、パルプドナチュラルはあまり流通していません。
さらにミューシレ―ジを100%残したまま乾燥させる方法、ある程度機械でミューシレ―ジを取り除いて乾燥させる方法もあり、それぞれレッドハニーコーヒー、イエローハニーコーヒーなどと名付けられることもあります。
インドネシアのアラビカ種で見られる「スマトラ式」は、ウォッシュドと同じ工程で水洗まで行い、乾燥する前にパーチメントの殻を剥いて、生豆の状態で乾燥させる方法です。ウォッシュドコーヒーでも1〜2週間必要な乾燥期間はわずか3日程度で済みます。乾燥前の生豆は非常に柔らかいので、乾燥中に変形したいびつな豆が多くなり、独特の深緑色になります。味も独特の香りと苦みがあります。
このように同じチェリーを使っても、生産処理方法を変えると、コーヒーの味は大きく変わります。
ちなみに、カネフォラ種では、ナチュラルが多く、一部ウォッシュドもあります。