マロンズコーヒーブログ

皆さん最初は美味しく感じたコーヒーが「冷めたら不味くて飲めない~」という経験はありませんか?
これは、抽出後少しずつ酸化が進み、酸化による酸味や渋みを感じやすくなるためです。

○冷めても美味しいコーヒー

「冷めたら美味しい!」という訳には、なかなかいきませんが。
「冷めてもまだ美味しい!」というのは可能だと思います。

もちろん、抽出直後の適温ほどの美味しさはありませんが、十分妥協できる美味しさにすることはできます。そのポイントは、下記の通りです。

1)新鮮な焙煎豆!
一番大事なのは、やはり焙煎豆の鮮度。
いくら保存や抽出に工夫しても、焙煎後何ヶ月も経った豆では「冷めてもまだ美味しい!」は難しいです。
オールドビーンズもあるくらいですから、「生豆」が新鮮な必要はありません。でも一度焙煎したら、できるだけ新鮮なうちに使い切るようにするのがポイントです。

2)焙煎加減は、深め
浅めの焙煎ですと、酸化による酸味も強く感じられます。
もし酸化による酸味が苦手なら、浅めの焙煎は避けて深め~深煎りの焙煎加減を選びましょう。
もちろん、中には「酸化の酸味も大好き!」という方もいらっしゃいますので、何とも言えませんが・・・。

Marronn’sCoffeeは、深煎りで酸味の無いコーヒーを追求してます。

 

○ゆっくり飲む幸せ

いくら体に良いといっても、運ばれてきたコーヒーが最初から冷めていたら「コレ古いの?」と聞きたくなりますね。最初はちょっと熱めで、それを冷ましながら飲んでいく・・・というのが理想的ではないでしょうか。

適温の90℃程度でドリップすれば、香りも飛びにくく抽出後はちょうど良い「ちょっと熱め」の温度になります。それを、少しずつ冷ましながらゆっくり最後まで楽しめたら、幸せな気持ちになれますね。

※90℃にする目安:ヤカンで沸騰させたお湯を、抽出用の細口ポットに移すと温度が適度に下がります。もちろん、気候や湯量によっても異なりますので、一度温度を測ってみることをおすすめします。

紙臭いペーパーフィルターは?

無漂白のペーパー(茶色)の方が、酸素漂白(白色)のものよりも「紙臭い」ようです。

じゃあ、酸素漂白の方が体に良いか?と聞かれると・・・
漂白の方法が企業秘密になっているため、判断できないのでした。

ペーパーフィルターのメーカーさんには、製造過程で何の薬品をどのように使用しているのか、ぜひ公開していただきたいものです。

臭い対策

臭くても使う必要がある方は、次の方法を試してみてください。
1)購入後、袋から出して保管する。
簡単なことですが、かなり効果はあります。袋から出して、できれば少し広げて(干す感じで)置くと早く臭いが飛びます。

2)ドリッパーに敷いたペーパーフィルターへ、2~3回湯通しする。
袋から開けてすぐに使いたい時や、念入りに臭いを消したい時は、たっ ぷりお湯を沸かして湯通しします。できれば、1回にカップ2杯程度の湯を通し、少し待ってからまた同じことを繰り返す、という方法がおすすめです。
※念入りにやりすぎて、紙が破れないようにご注意下さい。

皆さんがいつも使っているペーパーフィルター。
次のような疑問を持ったことはありませんか?

・なぜ無漂白の方が、酸素漂白より値段が高いの?
・なぜ無漂白の方が、酸素漂白より紙の臭いが強いの?

私もずっと気になっていたのですが、先日製紙メーカーさんからお話を伺うことができましたので、ここでご紹介したいと思います。

無漂白が高い理由

「無漂白は、漂白していないから安いはずなのに・・・。」
そう思うのも無理ありませんね。

実は、紙臭さの正体は「リグニン」と呼ばれる樹木の成分で、それを水だけで長時間かけて除去するため、かえって費用がかかってしまうのでした。
※漂白剤を使えば、時間も短縮できる上、紙臭さもすぐに取れるので、安くできます。

無漂白で手間暇かけても、酸素漂白に比べるとどうしても紙の臭いが残ってしまう、ということでした。樹木成分の臭いなら、仕方ないですね。

○どっちが良いの?

では、酸素漂白に使われる漂白剤って、どんなものなのでしょう?
酸素系漂白剤でダイオキシンも出ず、漂白剤も残留しないから安心!ということでした。

でも、お客様の中には、化学物質過敏症で苦しんでいる方々もいらっしゃいますので、ほんのわずかな化学物質に反応してしまうこともあり、本当に漂白剤は残留していないですか? と尋ねた所「そういうケースでは、やはり無漂白の方が無難かと・・・」ということでした。
どっちが良いかは好みの問題ですが、安全を追求するなら無漂白の方が良いかも知れませんね。紙臭さは、コーヒー粉を入れる前によく湯通しすれば、問題無いでしょう。

次回、湯通し説明します。

結露に注意!

よく「冷凍保存すると長持ちする」と言われます。確かに「低温」+「空気に触れないようにする」で、酸化を遅らせることはできますから、正論と言えるでしょう。
ただ、暑くて湿気がある時に気を付けていただきたいのが「結露(けつろ)」です。冷凍庫から出した「冷え冷えのコーヒー豆」を、高温多湿の時期に室温に置くとどうなるでしょう?
あっという間に、コーヒー豆の表面に水滴がビッチリついて、豆が湿ってしまいます。これが「結露」です。 その結露した豆を必要な分だけ取り出し、「さて、酸化するから早くしまっておこう」などと言いながらフタをしめて再び冷凍庫に入れると、何度も結露を繰り返すことになります。
水分を多く含んだコーヒー豆は、いれた時によく蒸れず、いまいちの味わいに。ちょっと勿体ない話ですね。

こだわり派なら・・・

焙煎したての豆を購入後、1週間以内に飲む分は密閉容器に入れて常温保存。油の出ない浅めの焙煎豆だったら、10日間は常温で大丈夫です。
焙煎後、1週間以上経過してから飲む分は、酸化を遅らせるために冷蔵庫か冷凍庫に密閉して保存しましょう。

冷凍・冷蔵庫から出した時は、ちょっと待って豆の温度が室温に近くなってから密閉容器を開けて下さい。結露もなく、おいしく召し上がれます。
※冷蔵庫の方が温度差が少ないため、結露はしにくいです。

ただし、「挽き豆で購入した場合」または「いつ焙煎したか不明な豆」の場合は、冷凍・冷蔵保存をした方が良いでしょう。「よく蒸れる、蒸れない、味がちょっと・・・」の問題ではなく、酸化による味の劣化、体への影響の方がもっと心配だからです。

カリタ製のドリッパーについている計量スプーンだと、すり切り1杯で中煎りなら10g~11gくらい。深煎りなら、9~10gくらいになります。

ちなみに珈琲一杯(120cc)で使用する豆は、器具メーカーによって推奨する量が違います。
でも、「このメーカーだから、この量で!」と厳密に計量する必要は無いと思います。自分好みの味わいが見つかれば、それが一番ではないでしょうか。
※メーカー別一杯あたりのコーヒー豆量
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カリタ 10g(3つ穴)
メリタ 8g(1つ穴)
ハリオ 12g(円錐形、1つ穴)
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参考までに、生豆と中煎り、深煎りをそれぞれ10gをはかったとき、カリタ製計量スプーンだとどのくらいの量になるか、写真でご紹介したいと思います。
○写真左から、深煎り豆、中煎り豆、生豆 各10gずつ

生豆10g中煎り10g深煎り10g

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