身近な飲み物であるコーヒーですが、その効能についてはまだまだわからないことが多いです。
最新の研究では、コーヒーを飲むことはこれまで考えられてきた以上に複雑な反応を人体に引き起こしていることが指摘されているそうです。
アメリカ・ノースウェスタン大学の研究チームが先日に「Journal of Internal Medicine」で発表した研究では、コーヒーは身体の新陳代謝系に多大な影響を及ぼし、なんと大麻と反対の働きがあるというらしいです。
体内の重要な恒常性調節システムとしてエンドカンナビノイドシステム(endocannabinoid system)が近年注目されているのだが、大麻を服用することでこのエンドカンナビノイドシステムが強化されることが報告されています。
そして今回の研究では、8杯程度のコーヒーで大麻とは逆にこのエンドカンナビノイドシステムが弱体化することがわかってきたそうです。
大麻では強化されるエンドカンナビノイドシステムが、コーヒーの摂取で逆に弱体化するのだが、だからといって単純にコーヒーが身体に悪いということでもなさそうであるから興味深いです。
エンドカンナビノイドシステムが弱体化すれば、我々の身体はそれに適応してストレスレベルを元に戻そうとしはじめるということだ。つまりコーヒーでストレスに強い身体になれるのかもしれないのである。
コーヒーを摂取することで、115もの代謝物質に影響が及ぶことがわかり、そのうちの82の化学物質はこれまでにも知られていたものであったが、残りの33の代謝経路(metabolic pathway)はまったくの新発見であった。そしてこの新たに見つかった代謝経路の解明が、コーヒーが身体に及ぼす影響を詳しく知るための鍵になることを研究チームは主張しています。
まだまだ、これからコーヒーの良い効果が発表されそうですね。
記事参考:https://dime.jp/genre/525952/