マロンズコーヒーブログ

コーヒー豆に鎮痛作用のペプチドを新たに発見!

ブラジル農牧研究公社(Embrapa)とブラジリア大学(UnB)は2015年1月24日、コーヒーに鎮痛作用のあるペプチド(タンパク質の破片)の含有を確認したことを発表しました。

Embrapaによると、同社の遺伝・バイオ技術部とUnBの科学者からなるチームは、これまで知られていなかった鎮痛や穏やかな鎮静作用のある「オピオイドペプチド」を発見したということです。

また、実験用のマウスを使った実験の結果、そのオピオイドペプチドの鎮痛・沈静作用の持続時間が、モルヒネよりも長いとみられることも分かりました。

今回の発見についてEmbrapaは、健康食品業界にとってバイオ技術面での新たな可能性を与えるものであり、また他方では、食肉処理される家畜のストレス軽減にも応用できるかもしれないと期待を寄せています。

実際に効果は感じられる?

Embrapaは、2004年にコーヒー豆のゲノムの解析に成功していたそうです。
その後もコーヒー豆の研究を続け、約10年後に今回のオピオイドペプチドを見つけたそうです。
コーヒーはまだまだ、成分についても不明なところが多く、今後もこの様な発表が

出てくるとおもいます。

普段コーヒーを飲んでいるとき、鎮痛作用があるかどうかよく分からないですが

含有量が少ないから、実感できないのでしょうね!
でも「ちょっと落ち着きたいから、コーヒーを一杯!」というのはよくあるので、沈静効果は確かにあるのかも?

色々な成分が複雑に絡み合っているコーヒー。
だから香りや味わいも複雑で魅力的なのかも知れません。

【本レポートの参照元】
コーヒー豆に鎮痛作用のペプチドを新たに発見、ブラジル(AFP BB News)
Brazil finds coffee protein with morphine effect(Yahoo! News)

 

タバコを吸う→コーヒー好き?

「タバコを吸う方にコーヒー好きが多い」という話は、よく聞きます。
理由は「コーヒーがあると、よりタバコが美味しく感じられるから」、

「タバコを吸うと嫌な後味が残るけど、コーヒーを飲めば口がサッパリするから」等々。

また、コーヒーにはリラックス&ストレス解消効果があるので、ちょうど一服するには最適な組み合わせのかも知れません。

あと、タバコ好きな方は「深煎りの苦いコーヒーが好き!」という傾向があるということ。店長もこのタイプです。
もちろん「浅煎り好き」なヘビースモーカーの方もいたので一概には言えませんが、ギフト贈答先の方がタバコを吸う場合は、とりあえず「一番深煎り」をお勧めするようにしています。

喫煙によるアディポネクチンの低下をコーヒーで補う

さて、「超善玉ホルモン」とも呼ばれている「アディポネクチン」は、血中濃度が高くなると成人病にかかりにくいというお話しでしたね。
そして、コーヒーにはアディポネクチンを増やす働きがあり、コーヒーを飲む量が多いほど血中アディポネクチンも多くなる傾向がありました。

一方最近の研究で、タバコを吸うと血中アディポネクチンが低下し、一日に吸う本数が多いほど血中濃度が低くなる傾向があることが分かりました。また女性よりも男性の方が血中アディポネクチンが低いため、「喫煙する男性」は要注意と言えます。
※禁煙すると、血中アディポネクチン濃度が回復し、20年以上禁煙を続ければ初めから吸わない人と同程度に戻るそうです。

ということは・・・
喫煙する人は、「減ったアディポネクチンを増やすためにコーヒーを飲みたくなるのかも?」と勝手に想像してみました。
健康を維持するために、自然と体が必要なものを欲することはよくあることですので。

例えば、お酒を飲んだ後にコーヒーを飲みたくなるのも、コーヒーによってアルコールが分解される効果が期待できるからでは、という考察をしたことがありましたね。
※コーヒーに含まれるカフェインには、肝臓でのアルコール分解を促す働きがあり、さらに利尿作用もあるので、アルコール分解後の老廃物も体外へ排出されやすくなります。

もちろん、健康のためにはタバコを吸わないのが一番良いかと思います。
タバコを吸う方は、くれぐれもお体にお気を付け下さい。

 

当店の豆は深煎りで、アディポネクチンの増加が期待できます!!3b新ブラジル1

 

 

販売しておりましたブラジルブラジル セーハダストレスバハスが在庫限りとなり、新しくカフンド農園 パルプドナチュラルに変更しました。

焙煎した感想は、セーハタストレスバハスに比べ、豆の大きさは小さいですが、欠点の豆は少なく、味は当店の焙煎レベル(フルフレンチロースト)だとスッキリとしながらほのかな甘さが感じられる、飲みやすいコーヒーでした。

さすが2度もCOE受賞している農園のコーヒーだと感じました。

カフンド農園の農園主であるペドロ・サンタ・マスキータ氏が1989年に標高1360mという高い標高での栽培に魅力を感じ、カフンド農園がスタートしました。

カフンド農園の位置するバイーア州シャパーダ・ディアマンティナという土地は、ブラジルの中でも卓越したスペシャルティコーヒーの名産地として、世界中のバイヤーに知られています。

ペドロ氏は、この地が生み出す豆そのままの風味を最大限に引き出すことを目標に掲げて、苗木の育て方や選別、苗木を移す際の土壌環境の向上、収穫時のセレクトピッキング、パルプドナチュラル工程の改善を心がけ、コーヒーの特性を損なわない努力をしています。

そして、定期的に土壌分析や技術指導をしてもらう事で、絶えず適切な肥料バランスの下で土壌環境が変わらぬよう保全をしています。

基本的な事を完璧に行う事だけで、出来上がったコーヒーの品質がどれだけ向上するか。

選別1つ取っても、熟度の高いチェリーと過熟で乾いたチェリーの比重選別。葉っぱの混入や未成熟チェリーの選別。

そして、こうした工程を経て乾燥されたパーチメントコーヒーの品質を保つ保管まで徹底して高いレベルで維持できるよう努めています。

2度のCOE受賞が物語るペドロ氏の手によるバイーア州の風味特性を是非堪能下さい。

3新ブラジル1

 

悪玉コレステロール vs 善玉コレステロール

悪玉(LDL)コレステロールは、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となります。
動脈硬化によって起きる代表的な病気は、前回お話しした心筋梗塞脳梗塞の他に狭心症閉塞性動脈硬化症高脂血症などがあります。

一方、善玉(HDL)コレステロールは、血管内壁にへばりついて動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜いて、肝臓まで運ぶ働きをしています。
つまり、動脈硬化を防ぐには善玉コレステロールの割合を増やすのがとても大事ということですね。
でも、どうしたら善玉コレステロールが増えるのでしょう?

ニコチン酸の効果

実は、ニコチン酸は古くから、中性脂肪を低下させ善玉コレステロールを上昇させる薬として使われてきました。
さらに最近の研究で、ニコチン酸は、善玉コレステロールが動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜く時のカギとなる分子の発現を増やすことが報告されています。

つまり、ニコチン酸によって善玉コレステロールが上昇する理由が解明されつつあるということですね。
もしニコチン酸を薬として摂るほどでもないけど、病気の予防はしたい・・・それならコーヒーがお勧めです!

コーヒーを飲むときの注意点

前回もお話ししましたが、ニコチン酸が多く含まれるコーヒーは「深煎り豆」になります。
深煎り豆は比較的長く焙煎した豆で、苦みとコクが強いのが特徴。
アイスコーヒーや、エスプレッソ、カフェオレにもピッタリで、ミルクとの相性も抜群です。

ただ、苦いから~と砂糖や高脂肪クリームを沢山入れるのはお勧めではありません
特に生活習慣病から来る病気が心配の場合は、できるだけ高カロリーのものを入れるのは控えた方が良いと思います。
コーヒーのニコチン酸が頑張って中性脂肪を低下させたとしても、それが肥満につながっては勿体ないので・・・。

お客様から「外出先で、美味しく無いコーヒーに当たった時は、クリームと砂糖を沢山入れて味を誤魔化す」という話をよく聞きます。
逆に言うと、新鮮で美味しいコーヒーだったら沢山味付けする必要も無いですね。

美味しいコーヒーなら、ストレス解消にもなり一石二鳥。
癒しのコーヒータイムがそのまま病気予防になるなら、嬉しいですね。

【注】 持病がある方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫かどうか相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい新マンデリン1-3

 

【本レポートの参照元】
Nicotinic acid in the management of dyslipidaemia associated with diabetes and metabolic syndrome: a position paper developed by a European Consensus Panel(英文、Current Medical Research and Opinion,?2005, Vol. 21, No. 5? : Pages 665-682)
「ナイアシンは最も安全で効果的なコレステロール抑制手段である」 (オーソモレキュラー医学ニュース-日本語版)
脂質異常症の最新情報 ニコチン酸とHDL(ドクターサロン57巻7月号-6. 2013)

 

血栓を作りにくくするコーヒー

心臓に血液を送る血管に血のかたまりが詰まると心筋梗塞に、脳の血管に詰まると脳梗塞になる恐れがあります。
どちらも組織に十分な酸素が行き渡らなくなって起きる病気ですが、コーヒーを飲むことで何か効果を期待できるのでしょうか?

2010年8月、東海大学医学部の後藤信哉教授の研究グループが、マウスを用いた実験でコーヒーを飲むことで血のかたまりが血管に詰まり(血栓)にくくなることを示しました。
その効果はあきらかで、心筋梗塞の再発を防止するアスピリンという薬よりも、コーヒーの効き目の方が断然強かったそうです。

以前は、コーヒーは心筋梗塞に悪い影響を与えると言われていましたが、これはコーヒーと一緒にタバコを吸う人が多かったためで、タバコと分けて研究した結果は「コーヒーを飲んでいる人のほうが心筋梗塞になりにくい」と結論付けています。
なお後藤教授の研究結果では、血栓予防に有効なコーヒー成分を特定するに至っていません。

有効成分はニコチン酸?

他の研究で、コーヒーに含まれる唯一のビタミン「ビタミンB3」が作用しているのでは?というものがありました。
これはナイアシンとも呼ばれ、コーヒーに含まれているのはその中の「ニコチン酸」という物質です。
※ニコチンという名前が入っていますが、タバコのニコチンとは無関係です。

2004年12月、カリフォルニア大学医学部のMeyers CDらの研究により、このニコチン酸を多めに摂ることで、血液がサラサラになり、血管の弾力が増すと結論付けています。
もちろん、この成分だけが影響しているとは言い切れませんが、もしニコチン酸を積極的に摂りたいならどんなコーヒーを選べば良いでしょう?

ニコチン酸をたっぷり摂るならコレ。

ニコチン酸は、深煎りコーヒー豆の方が多く含まれます。
具体的には、中煎り程度から増え始め、ごく深煎りが一番多くなります。
当店のコーヒーは、全て深煎りの炭火焙煎なので、おすすめです。

これからアイスコーヒーが美味しい季節になりますが、アイスには深煎り豆が一番合いますね。
病気予防も兼ねて、糖分タップリのソフトドリンクの代わりに、美味しいアイスコーヒーはいかがでしょう?
焙煎したての深煎りコーヒーを使ったアイスコーヒーは、透明感のある味わいで市販のアイスコーヒーとは比べものにならない味わいです。
ぜひお試し下さい。

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【注】 持病がある方は、必ず担当の医師に相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

 

【本レポートの参照元】
Possible Mechanism of Preventive Effects of Coffee Intake on the Formation of Arterial Occlusive Thrombosis(英文, PDF, Tokai J Exp Clin Med., Vol. 35, No. 4, pp. 133-136, 2010)
Niacin therapy in atherosclerosis(英文、Curr Opin Lipidol. 2004 Dec;15(6):659-65.)
血栓をつくりにくい?コーヒーの不思議な力。(社団法人全日本コーヒー協会)

 

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