マロンズコーヒーブログ

汗の量が増える季節は水分補給をしっかり心がけたいものです。

コーヒーに含まれるカフェインには弱い急性の利尿作用があり、お手洗いが近くなるためコーヒーを飲むと脱水を起こしやすい、水分補給には適さないと言われることがあります。

しかし、英国の汎欧州コーヒー科学情報センター(ISIC)がまとめた健康情報によると、カフェインの体液バランスへの影響をみるために行った調査において、カフェインを摂取した場合とまったく摂取しなかった場合を比較した結果、カフェインによる脱水の兆候はまったくみられなかったそうです。

また、北米の学会での発表でも、コーヒーなどのカフェイン入り飲料は、水分摂取において有用であると報告されています。

 

コーヒーの約99%は水分です。そのままブラックで、ミルクを入れてカフェオレなど、様々な楽しみ方ができるコーヒーは暑い季節、日々の水分補給の手段としてもおすすめですよ。 アイス珈琲2

コーヒーと健康

心疾患(冠動脈疾患)や脳卒中とコーヒーの関連性についても、多くの研究者による研究が現在進行形で行われています。従来、コーヒーの成分には血圧を上昇させる作用があると言われており、高血圧が大きく関与する冠動脈疾患や脳卒中へのリスクが懸念されていました。特にヨーロッパでは、冠動脈疾患や脳卒中で亡くなる人の割合が女性で54%、男性で43%と多く、ヨーロッパで多く消費されるコーヒーと、冠動脈疾患リスクの関連性に注目が集まっています。

コーヒー摂取と冠動脈疾患リスクについては、2009年、中国の研究者グループが米国やスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、スコットランド、デンマークの計21のコホート研究(※1)に対するメタ分析を報告しています。それによると、全体として、コーヒーの飲用と冠動脈疾患の長期的リスクとの間に統計学的に有意な関連性はありませんでした。また、3万7514名を13年間追跡調査した2010年のオランダの研究報告では、1日2~3杯のコーヒー摂取群で冠動脈疾患リスクが最低であったことが報告されています。

これらの研究が示すように、コーヒーは冠動脈疾患のリスクを高めないという認識が有力になりつつあります。

社団法人全日本コーヒー協会 コーヒーとからだのおいしい話3 冠動脈疾患のリスクを下げるコーヒーの可能性 注目される冠動脈疾患と関連性より 抜粋

※1 コホート研究:ある特定の集団を一定期間追跡調査し、疾病発生とその要因との関連を調査する研究。

珈琲は、生鮮食品。つまり、鮮度が命なんです。
焙煎という行為が生豆に命を吹き込んだと考えれば、珈琲豆になってから2週間ぐらいが賞味期限となります。
珈琲豆の寿命を延ばす方法は、冷凍すること。
これによって、賞味期限は1ヶ月ぐらいになります。
それでは、賞味期限という時間の中で珈琲豆にどんな変化が起こっているかを簡単に説明しますと、
大別して以下の2つの変化なんです。
珈琲豆に含まれる油脂の「酸化」
焙煎直後から放出されるガス(二酸化炭素)が香りの成分を一緒に奪っていくことによる
珈琲豆に残った「香り成分の化学変化」
酸化すると、珈琲は消化酵素と混ざらないため、胸焼け・頭痛・肌荒れ・胃の調子がおかしくなるなど
身体に悪影響をもたらすんです。本来、珈琲は「薬」としての効果が認められていますので、
活性酸素除去作用や消化作用など身体に良い影響を及ぼす健康食品でありますが、
酸化が進むと身体に悪いものに変わってしまうんです。
そんな理由から、珈琲は生鮮食料品として賞味期限内で飲んでいただくことを
おすすめしています。
「珈琲の賞味期限は、冷凍することにより1ヶ月程度となります。それまでに消費いただくのがベストです。
ただし、常にそういうわけにはいかないので、私個人の意見としては最大2~3ヶ月程度で消費、それを過ぎたら捨てるのではなく、靴箱/生ごみなどに入れて脱臭剤などに活用してください。」

みなさん、コーヒーの色はなぜ茶色いか考えたことありますか?

「豆が茶色いから?」「それがコーヒーの色だから?」

考えたことあるようでない疑問ですよね。

 

コーヒーの生豆の色は茶色ではなく、薄い緑色です。

この薄い緑色だったコーヒー豆が茶色く変化する理由は、

豆の「焙煎」によって茶色い色素が生成されるためです。

コーヒー豆は、たんぱく質、炭水化物、糖類、脂質、クロロゲン酸、ミネラルなど

多数の成分からできています。

色素は、豆の中のひとつの成分が単独で変化したものではなく、

複数の成分同士の化学反応によって生成されたものが主体になってます。

 

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一般に、食物を加熱していくと「こげ茶色」に変化していきます。

このときの「焦げ」の大部分は、メラノイジンと呼ばれる物質で、

食品中に存在するたんぱく質と糖類の化学反応によって生まれるものです。

また、糖類については、単独でも黒褐色となるカラメルに生成されます。

 

コーヒーの場合、このメラノイジンやカラメルが生成される以外に、

コーヒー豆にあるクロロゲン酸類の成分と糖類の化学反応から褐色色素群が生成されます。

 

つまりコーヒーでは、通常の食品に見られる糖類、たんぱく質から生成される「こげ茶色」の他に、

クロロゲン酸類から生成される「こげ茶」と合わさって

コーヒー特有のコーヒー色と称される茶色になるのです。

 

「サードウェーブ」とは、流行の波という意味合いの「ウェーブ」という言葉を使った、アメリカのコーヒーブームのことです。
「ファーストウェーブ」は19世紀後半。

コーヒーの大量生産が可能になり、日常的に家庭でも飲まれるようになりました。「セカンドウェーブ」ではシアトル系コーヒーと称される、深煎りの豆を細挽きしてエスプレッソマシンで抽出したカフェラテや、ナッツ、ハチミツなどをトッピングしたアレンジコーヒーが流行しました。
3回目となる「サードウェーブ」では、焙煎方法からコーヒー豆の品種や産地にこだわった、高品質なコーヒーを求めるのが特徴です。

さらに豆の個性を最大限に引き出す淹れ方にもこだわっているので、ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れることが基本とされています。

今後、消費者の意識が本物志向になることで、カフェインレス(デカフェ)や有機栽培(オーガニック)のような特徴のあるコーヒーを、個人がこだわって選んでいくと予想されています。

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