マロンズコーヒーブログ

今朝も朝のワイドショーでカフェイン中毒が取り上げられていました。

やはりカフェイン=コーヒーのイメージが強く、コーヒーの飲みすぎで中毒になると

誤解されるかもと、ちょっと思ったので、もう少しカフェイン中毒についてお話します。

まず、急性のカフェイン中毒になり救急車で搬送された人は、中毒学会の調査でも

1g以上短時間でカフェインを摂取してます。

では、コーヒーに換算するとコーヒーに含まれる1杯当たりのカフェイン含有量は

0.12gなので、短時間(1~2時間)に8杯以上飲まないと基本大丈夫です。

ただし、昨日も書いた通り、ここにカフェインの入った薬やタブレットを併用し

て複数錠服用すると1gをオーバーすることもあり、危険なことになります。

あと、カフェインに強い人、弱い人が居るのですが、これは、遺伝子レベルで

CYP1A2やAHRと呼ばれるカフェインの分解に関係する遺伝子がタイプにより多い人

少ない人がいるので、夕方コーヒーを飲んだだけで眠れない人は弱い人、寝る前にコーヒーを飲んでも寝れる人は強い人になります。

 

健康に良いから沢山摂った方がと、程度を超えて摂ると健康に良いものも毒になる。

例えば、水でも大量に一気飲みすると中毒になります。

皆さんほどほどに、楽しみましょうね!

 

昨日、中毒学会でカフェインの多量摂取で5年間に101人が搬送され、3人が死亡したニュースが報道されました。
このブログでも、4月に「コーヒーの飲み過ぎと適量の境界線」で書きましたが、
カフェインを肝臓が分解する能力には、人により個人差があり、許容量は目安ですが、中毒学会では1日0.4g(コーヒー3~4杯)エナジードリンクも数本を一気飲みしなければ問題ありません。
問題となっている急性中毒は、一度に1g以上摂取、心停止した7人はいづれも6g以上摂取していたそうです。
カフェインと言えばコーヒーを連想されるのですが、コーヒー1杯に含まれるカフェインは、約0.12gなので、コーヒー10杯を一気飲みしないと、急性中毒の1gを超えず
通常の飲み方では全く問題ありません。
問題なのは、最近良く売られているカフェインタブレットや錠剤です。
ネットでも調べてみたのですが、錠剤100粒が約1,000円で1錠のカフェインはコーヒーより少し多い0.2g程度です。
ただ錠剤やタブレットの問題は、先程書いたようにコーヒー10杯を一気飲みはだいぶキツイですが、徹夜や深夜作業で目を覚ましたいと一気に5粒で急性中毒量を摂取してしまいます。
2015年に九州で20代の男性が亡くなった事例も、エナジードリンクと眠気防止薬を長時間飲み続けたそうです。
コーヒーだけでは軽い中毒症状(めまいや頭痛)は人によりありますが、問題になっているような急性症状は、コーヒー10杯一気飲みでもしないと起こりませんので、
安心して楽しんで下さい。
ただし、眠気防止薬をエナジードリンクやコーヒーと一緒に数錠まとめて飲むのが大変危険なので、ご注意下さい。
今は規制がないので、気軽に買えますが、今後何等か規制があるかもですね!

ワインだけでなくコーヒーに含まれるポリフェノールが持つ抗酸化作用が動脈硬化などの予防に効果があると言われています。

しかも、コーヒーのポリフェノールには、動脈硬化につながる血管壁に蓄積されたコレステロールを減らす機能を強化する働きがあるとのことです。

防衛医科大学校の理学博士近藤助教の研究で、ポリフェノールが動脈硬化の予防に効くのは、ポリフェノールにはLDL(悪玉コレステロール)を酸化させる活性酸素を消去する働きがあることが判ってきました。

なぜLDLが悪玉コレステロールといわれているのは、酸化したLDLを単球から分化したマクロファージが食べて『泡沫化マクロファージ』変化します。

それが動脈血管内に蓄積・肥厚し、動脈硬化巣となるからなのです。

では、善玉コレステロールと呼ばれるHDLの役割とは何なのか。
HD(善玉コレステロール)は、血管壁内の泡沫化マクロファージからコレステロールを引き抜いて、肝臓に戻す働きをするのです。

HDLには抗酸化作用や抗炎症作用などいくつかの役割があるが、近藤助教はコレステロールの引き抜き・逆転送作用に着目して研究をしました。

結果、コーヒーポリフェノールを多く摂取することにより、HDL(善玉コレステロール)の泡沫化マクロファージからコレステロールを引き抜く機能が強化されることが確認されました。

 

コーヒーポリフェノールは、善玉コレステロールの機能を活性化するとともに、悪玉コレステロールの酸化防止にも役に立っていて、動脈硬化の気になる方にはお勧めですよ!

コーヒー自体は外国から入って来たのですが、アイスコーヒーは日本が発祥だそうです。

明治時代にコーヒーを冷やして出したのが最初で、ガラス瓶に詰めて、井戸で冷やしていたそうです。

その当時は氷は貴重だったので、今のように氷の入ったアイスコーヒーは製氷機が出来た昭和になってからみたいです。

「可非」「可否」「黒炒豆」。

コーヒーの音に当てた漢字は数あれど、「珈琲」という漢字を日本で初めて考案したのは幕末の蘭学者、宇田川榕菴(うだがわようあん)だと言われています。

「コーヒー」が「珈琲」という漢字で表記された理由は、コーヒーの木の枝に実った赤い実の様子が、当時の女性が髪に飾っていた「かんざし」に似ていることから。「珈」は髪に挿す花かんざし、「琲」はかんざしの玉をつなぐ紐を表しているそうです。榕菴は、なんとも美しい発想で「珈琲」を誕生させました!

ちなみに、日本で初めて西洋の植物学を紹介したり、酸素、水素、窒素、細胞といった言葉を日本語にしたのも彼の功績。多彩でクリエイティブな榕菴は、翻訳と造語の天才ですね!

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