マロンズコーヒーブログ

朝、なかなかすっきりと目覚められない方、ご存知の通り、そんな方にもコーヒーは一役買ってくれます。

コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くしてくれるため、朝が苦手な低血圧の方も、体を動かしやすくなる効果を得ることができます。
それでは高血圧の人に悪いかというと、そうではありません。コーヒーは毛細血管の拡張作用で末端の血管を開かせ、やはり血流をよくして、高血圧の人には血圧を下げる働きをするのです。

京都大学大学院農学研究科の伏木亨教授の研究でコーヒーを飲んだ後は、副交感神経に支配される成分がより活性化することが明らかになりました。

コーヒーには眠気ざましなどの効果と、気分をリラックスさせる効果とがあります。この相反する2つの効果は、興奮時に働く交感神経と沈静時に働く副交感神経によってコントロールされています。

 

何気なく飲んでいるモーニングコーヒーにも、うれしい効果があったのですね。

 

血のかたまりが血管に詰まってしまう血栓は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすやっかいもぬですが、東海大学医学部の後藤信哉教授の研究で、コーヒーにはこの血栓をつくりにくくする不思議な作用があるそうです。

皆さんご存じのように、日本人の死因の第1位はガンですが、欧米の人たちの死因で最も多いのは心血管病です。

これは酸素をたくさん必要とする心臓や脳などの特別な血管に血のかたまりが詰まってしまい、組織に十分な酸素が行き渡らなくなって起きる病気です。

少し前までは「コーヒーは心筋梗塞になる確率を増やすのではないか」という疑いがありましたが、研究が進み疫学的にコーヒーと心筋梗塞の関係が明らかになってきました。

「心筋梗塞に罹った人のうち、コーヒーを飲んでいた人と飲んでいなかった人の数を単純に比較すると、若くして心筋梗塞になった人は『コーヒーを飲んでいた人が多い』と言われていたんです。

なぜかというと、コーヒーだけでなくタバコを一緒に吸っていたからなんです」

そこで、コーヒーとタバコを分離した研究成果が「フラミンガム研究」で発表されました。

フラミンガム研究とは、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンの郊外にある人口3万人ほどの小さな町「フラミンガム」で行われている心血管病に関する経年的で大規模な追跡調査のことで、アメリカ政府は、この町の住民の健康状態を1948年から今日まで数十年間追い続けています。

その結果、「血圧が高い」「タバコを吸っている」「肥満である」「高脂血症がある」など、心筋梗塞になりやすい因子がわかった。

さらに、生活習慣の中でコーヒーとタバコを分離すると、コーヒーを飲んでいる人のほうが心筋梗塞になりにくいことも明らかになったという。

驚いたのは、マウスを使った実験で、片方は血液を固まりにくくする薬を与え、もう片方はコーヒーを与えたところ、血のかたまりをつくりにくくする薬を与えたときよりも強い効き目を示しました。

※ただし、マウスでの実験なので、そのまま人間もそうなるかは現在研究中です。

では、コーヒーのこの成分が有効なのか?

後藤信哉教授はカフェインではないかと検証をしたのですが、結果は、カフェインのみを与えても、効果がありませんでした。

どうも、カフェインだけではなく、コーヒーの成分が複合的に作用しているようで、

これからの研究で解明されることを期待します。

1日のはじまりにゆっくりと味わうモーニングコーヒー。それが心筋梗塞の予防にもつながるのであれば、ぜひ毎朝の習慣にしたいものですね❗

久留米大学医学部教授の足達寿さんが、今回の研究のもとになる「田主丸研究」を元にして、さらにぶんせきをして、コーヒーがメタボリック症候群の改善に効果があると発表しました。

では、「田主丸研究」とは

これは福岡県の田主丸町の住民を対象に、1958年の集団検診から始まったコホート研究だ。

アメリカ、オランダ、フィンランド、ギリシャ、イタリア、旧ユーゴスラビア、日本の7カ国による国際共同研究で「Seven Countries Study」と呼ばれている。

日本では農村の代表として田主丸町を、漁村の代表として牛深市(現・天草市)を取り上げました。

足達さんは1989年から田主丸研究に携わり、最初の仕事は「陰膳買い取り調査」に関する地道な作業でした。
「調査対象となったご家族に、朝食、お弁当(昼食)、夜食をすべて一膳ずつ余分につくってもらい、それをプラスチックの容器に詰めて研究室に持ち帰り、大きなミキサーに入れて粉砕します。どのような食事をしているのかを調べるためです。

およそ30世帯に1週間毎日通って集めるのですが、先輩たちに『お前はメシをとってこい!』と言われて駆け回りました」(足達さん)
このような経験を積んだ足達さんは今、伝統ある田主丸研究を牽引する立場となっている。

 

メタボを抑える、コーヒーの効果

代謝異常の根底にあるのは内臓に溜まった脂肪です。

わかりやすく言うと『脂肪肝』の存在があります。

脂肪肝にはサイトカインという物質がありまして、これが人体に悪い影響を及ぼすといわれています。
そこで田主丸研究の一環として、コーヒーと緑茶がメタボリック症候群に及ぼす関係を探りました。

結果は、緑茶が飲用量で影響がなかったが、コーヒーは毎日多く飲んでいる人ほどメタボリック症候群の症状の改善が見られた。

コーヒーを飲むことがメタボリック症候群を改善に向かわせる理由について、「あくまでも仮説ですが、コーヒーに多く含まれるカテキンの作用が考えられます」と足達さんは言う。カテキンといえば緑茶にも多く含まれているイメージがあるが、それは玉露など高級なお茶のことで、実は普段飲む煎茶や番茶にはカテキンはあまり入っていないそうだ。

「コーヒーはデカフェでもよいのです。

そのもとになっているのは「クロロゲン酸」といわれていますが、私たちはそこまで調べていないので推測の域を出ません」

 

デカフェでも効果が期待出来るそうです!

Marron’sCoffeeもデカフェ新発売してます。

デカフェでメタボとサヨナラしませんか?

糖尿病は現代病の1つとして恐れられ、日本では増加しており、糖尿病が元で失明や腎不全、下肢の切断等ほっておくと大変怖い病気です。

糖尿病にはいくつかのタイプがあるが、その95%は食べ過ぎや運動不足といった生活習慣が関係する「2型糖尿病」で、残りは先天的や突発的に発症した「1型糖尿病」他です。

世界の糖尿病人口上位3か国は第1位が中国、第2位がインド、第3位がアメリカで、日本は第6位です。

このうち中国、インドはこれから爆発的に患者の増加が予想されています。

自覚症状がないため、放置されやすい糖尿病ですが、40才を超えてくると糖尿病になる方も多く、日本人の死因に入ってないから軽視されていますが、初期は痛みなどの自覚症状がないため、放置している人が多いです。

しかし、糖尿病を放っておくと合併症を発症するリスクがあります。

人工透析が必要となる「糖尿病性腎症」、視力が弱まり失明の恐れもある「糖尿病性網膜症」、手足がしびれたり筋肉が萎縮するなどの「糖尿病性神経障害」などが合併症です。

ただし、これらの合併症は予防出来ます。

仮に糖尿病になったとしても、血糖値が高い状態が5~10年つづかなければ合併症には至らないのです。

さらに「2型糖尿病」ならば、食事や運動といった生活習慣に注意してさえいれば、その発症自体を抑えることが出来ます。

九州大学大学院 医学研究院の古野純典教授による研究で、そんな糖尿病の予防にコーヒーが役立つかもしれないという論文が発表されました。

今回の研究対象は、「境界型糖尿病」、いわゆる「糖尿病予備軍」と呼ばれる人たちに、インスタントコーヒーを1日に5杯ずつ、16週間にわたって飲みつづけることで、糖の代謝が改善するのかどうかを検証しました。

■参加者を無作為に次の3つのグループに分けた。
①普通のコーヒー(カフェイン含む)群
②デカフェコーヒー(カフェイン抜きのコーヒー)群
③非コーヒー(ミネラル水)群

□結果

普通のコーヒー群は負荷後2時間血糖値が平均13.1%低下したほか、すべてマイナス(改善)の方向に変化している。非コーヒー群はすべてプラスとなっている。

それに対してデカフェコーヒー群の負荷後2時間血糖値は差がなかったが、実はこの16週間で腹囲の変化があったという。普通のコーヒー群は平均で1.5cm減り、逆にデカフェコーヒー群は平均1.3cm増えた。腹囲が増えると耐糖能が悪化する。そのため、腹囲の変化を考慮して数値を調整したところ、デカフェコーヒー群はマイナス7.7%となり、普通のコーヒー群のマイナス8.2%と近い値が出た。逆に非コーヒー群は9.0%と増加している。これは参加者全員がもともと耐糖能が悪い人たちなので、プラスの変化につながっているのだ。

これらの結果から、古野氏は「普通のコーヒーとデカフェコーヒー、双方ともに耐糖能の悪化を予防することが示唆された」と分析している。

ただし、古野先生が一言、「糖尿病を予防するために効果が大きいのは食事と運動です。それがもっとも重要であることは変わりません。ですので『コーヒーには軽度の効果はある』というくらいに考えてください。コーヒーは1日に3~4杯飲むことをお勧めします」だそうです。

このような効果があるお話をすると「これをしてるから大丈夫!」と安心する方がいますが、食事、運動、プラス日常生活の合間に美味しいコーヒーこのバランスが大切ですよ!

運動不足でお腹まわりが気になるあなた、コーヒーを毎日飲むことで脂肪肝の発生を抑えられるというお話です。

肪肝とは、肝臓に中性脂肪が多く蓄積された状態のことで、肝臓に占める中性脂肪が全肝細胞の30%を超えて溜まった状態を脂肪肝と呼びます。

脂肪肝の原因は、運動不足とカロリーオーバー。

食べすぎや飲みすぎで肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まってしまいます。

脂肪肝が恐ろしいのは、心筋梗塞や狭心症などの心臓病、脳梗塞など血管系の疾患につながり、糖尿病、動脈硬化も含め、脂肪肝の人はこれらの病気に罹りやすくなります。

公益財団法人 三越厚生事業団の嘱託医 船津和夫先生は、健診センターの問診票やデータを活かして、生活習慣病の疫学的研究に取り組んできました。

当時の問診票には、緑茶の設問はあったものの、コーヒーはなかった。コーヒーを楽しむ日本人は増えている。そこで船津さんは「コーヒーを1日に何杯飲むか」という項目をつくった。

当時、「γ‐GTPの数値が高い人は高血圧が多い」という報道があった。同様に心臓病も多いといわれていた。

1990年ごろからは「コーヒーは肝障害を改善する」という研究が海外で発表されてもいた。

船津さんはこれらの情報を組み合わせて「コーヒーを飲むとγ‐GTP値が下がるのなら、血圧も下がるのではないだろうか」と考えた。それがコーヒーを研究するきっかけです。

研究の結果、コーヒーは脂肪肝をはじめ肝臓のいろいろな病気に効果があるということが判りました。また、それを裏付けるように、アメリカでは「コーヒーを飲むと肝障害の人でも改善効果がある」、イタリアでは「コーヒーは肝硬変を予防する」という研究発表がされ、注目を集めたそうです。

その後、国立がんセンターが「コーヒーを多く飲む人ほど肝がんを予防する」というデータを発表。また、最新のメタ解析では「コーヒーを1日に3杯飲むと肝細胞がんのリスクが半分になる」という結果も得られているそうです。

 

参考:全日本コーヒー協会

毎日飲むコーヒーが、脂肪肝を抑制する。

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