マロンズコーヒーブログ

ブラジルコーヒー豆

ブラジルサントスNo.2

サントスはブラジルの東南部サンパウロ市から車で1時間半という近くに位置する南米最大の港の名前です。また、世界最大のコーヒー輸出港になります。ブラジル全土から集まり、このサントス港から積み出された豆は麻袋にsantosとスタンプされ、「ブラジル サントス」になります。100年以上前(1908年)から日本人の移民が始まり、彼らが、最初にたどり着いたのも、このサントス港。今では約150万人もの日系人がブラジルに住んでいます。

ブラジル(ブラジル連邦共和国)は、ご存知のように、南アメリカ最大の国で、国土は日本の約23倍。広い国ですから地域によって寒暖の差はあるものの、年間平均気温24度前後という温暖な気候です。

大規模で陽気な、リオのカーニバルやワールドカップがこの前開催され、次のオリンピックの開催予定地として注目されており、最近の経済成長は目を見張るものがあります。世界一のコーヒーの生産国として有名ですが、経済発展と共にコーヒーの消費量も急速に増え、ここ数年で日本の消費量を上回って、世界第三位のコーヒー消費国になりました。

No.2は生豆の等級を表します。ブラジルでは欠点豆の混入量によって、厳格に等級を分けています。300gの生豆サンプル中に欠点豆4個以内のものをNo.2と評価します。欠点豆0は、ほぼあり得ない話なので、ブラジルではNo.1グレードを設けず、No.2を最上級とし、�・8までランク分けしています。おもしろい考え方ですね。

ブラジルコーヒーの特徴は一口に言えば、ほどよい酸味と苦味、香りが高いことといえることでしょう。また、まろやかなテイストと薫り高く、品質も高水準を維持でき、価格もリーズナブルで信頼性の高いコーヒーです。マイルド系のコーヒーとして日本では古くから親しまれています。

あの、海賊ってまだいるんです。知ってました?
あの、海賊って陸にも上がるんです。知ってました?

コーヒーは世界中で取引されているので、輸送の際には陸や海を旅します。
輸送中に、海賊に狙われることが今でも起きています。品質の低い豆とすり替えられていたり、いくつかの麻袋を盗まれていたり、ごっそりトラック毎…なんてことも良くある話しなのです。なので、輸送手段が異なるタイミングでその都度品質検査を行います。コーヒー豆が国益の多くを占めている国もあるので、国家予算を投じて海賊対策をしている国も存在します。

そこで浸透し出したのが、トレーサビリティです。

トレーサビリティとは、生産から販売・提供(第一産業から第三次産業)までの各段階を通じ、取引等の記録を作成・保存されていることを言います。

コーヒーの流通で具体的に言うと、『 農園精製・加工業者日本国外トレーダー日本国内トレーダー問屋焙煎業者ショップバリスタお客様 』(←場合によっては短縮もあります)となります。誰がどれだけ摘んできたか、いくら支払ったか、どんな方法で栽培されたとか、肥料は何を使用したかだとか、最終的には段ボール何箱にもなります。

日本ではまだ馴染みのない言葉ですが、ここ日本でも平成22年10月から『お米』の取引に義務付けられるようになりました。
接着のり用の米のはずが、食用のりとして取引され消費者に販売されたこともありました。トレーサビリティがあれば、作為か、手違いか、風評か、5w2hが把握できます。

トレーサビリティは、ルール違反を阻止する為にあるといったネガティブな印象を持ってしまいがちです。しかしその反面、安全安心で美味しい品物を最終消費者に届けることはもちろんのこと、その品物に関わる全ての人の生活が守られるように考えられた仕組み作りと捉えることも出来ます。

生産者の顔が見えるって大切ですね。
このことを何十年も前から情報提供していらっしゃるモスバーガーさんって凄いなって思います。

第二次世界大戦が始まるとコーヒーを取り巻く環境は一変します。

各国生豆の入手が困難になってきて、当時もっとも入手が容易だった

アメリカでもほとんどのコーヒーが前線に送られ、国内は品薄になりました。

この時少量の豆で出来るだけ沢山抽出することが推奨され、薄いアメリカンコーヒー

が広まりました。

また、少しでも濃く抽出する為、一度透過したコーヒー液を何度も粉にかける

循環式パーコレーターも流行しました。

但し、長時間過熱を続ける仕組みのせいで、香味は犠牲になりました。

 

pakoreta

循環式パーコレーター

18世紀のスウェーデンの国王グスタフ3世は、コーヒーの有害説が本当か証明するため、1人の死刑囚に大量のコーヒーを毎日飲ませ、体に害があるか試しました。

どうやらグスタフ3世自身もコーヒーの苦さが体質に合わず「飲み続けると徐々に体が弱って死んでしまう毒だ」と思い込み、有害説を信じてしまったとか。

それにしても…なんたる奇妙で怪しい実験

結果はというと、当時平均寿命が40歳ぐらいという時代に、その死刑囚は80歳まで生き延びたのです。

しかも観察し続けていた医者が先に亡くなり、なんとグスタフ3世までもが実験結果を見とどけることなく、46歳で死刑囚より先に亡くなってしまいまいた。

これが本当の本末転倒ですね。

今の日本の平均寿命は男性が80歳、女性が86歳といわれています。もしグスタフ3世が死刑囚にした怪しいコーヒー実験を実行したとして、平均寿命が40歳の時代に80歳まで生きられたとすると…

現在の寿命で換算してみたら…160歳?!

ちなみに怪しいコーヒー実験は1つだけではなく、フランスの小説家バルザックが1834-37年に渡って執筆した「風俗研究」のなかでは、イギリスで実施された、これもはやり死刑囚1人に「コーヒーだけを与えてどれくらい生きられるか」を試したという実験を紹介しています。結果はコーヒーだけで2年間生きたそうです。

この結果、信用できない」の代名詞のような実験結果ですね…

いろいろな伝承や怪しい実験に使われてきたコーヒー。あの独特な香りとグスタフ3世が嫌った苦みを怪しいエピソードとともに満喫しながら、優雅なひとときをお過ごし下さい。

<糖尿病>

がん以外で、コーヒーの効能について確認されていることがあります。
それは、生活習慣病でもある 「 糖尿病 」を予防するというものです。

コーヒーの代名詞ともいえる、カフェインには、インシュリン分泌作用があります。

また、コーヒーに含まれているマグネシウムや、クロロゲン酸(ポリフェノール)にも
同じ様な作用があるのではないかと言われているそうです。

ただ、これもあくまでコホート研究での結果であり、なぜそうなのか?
という理由など具体的なメカニズムまでは、まだ明確な解答が得られていないようです。

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