マロンズコーヒーブログ

国際的な疫学研究でも、コーヒーによる肝がんの予防効果を示す研究結果が数多く出ています。

日本でも、コホート研究(集団を一定期間追跡する研究)など複数の疫学研究において同様の結果が得られており、コーヒーの持つがん予防効果は「ほぼ確実」(肝臓)との判定を得るに至っています。

調査の中で、コーヒーについては約10万人を対象として、コーヒーを飲む頻度ごとにグループ分けし、10年間にわたってがんの発生率を追跡調査しています。調査結果では、コーヒーをまったく飲まない人が肝がんになるリスクを「100」とした場合、一日あたり1~2杯のコーヒーを飲む人が肝がんになる割合は「52」、3~4杯飲む人は「48」、5杯以上飲む人では「24」と明らかな効果が見られました。
コーヒーと肝がんについては、国内で行われた他の2つのコホート研究でも同様の結果が得られています。
肝がんの他にも、コーヒーをよく飲んでいる人ほど子宮体がんの発生率が低く、また、女性においては一部の大腸がんになる確率も低い傾向にあることがわかりました。男性の大腸がんについては、飲むコーヒーの量によるがん発生率の差は見られませんでした。これは男性に飲酒や喫煙習慣のある人が多いことが関係している可能性もあります(非喫煙者においては逆に「コーヒーを飲む人のほうが膀胱がんの発症リスクが高い」という研究結果も出ています)。

 

コーヒーを飲むと、なぜがん予防の効果があるのか。そのメカニズムははっきりとは分かっていませんが、カギとなるのは、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」というフェノール化合物です。クロロゲン酸には血糖の吸収を抑制する働きがあり、これにより、膵臓から分泌されるインスリンの量も減少します。インスリンには腫瘍を増殖させる働きもあるので、その量が減ることは、がんが増殖する機会を減らすことにもつながるのです。
コーヒーに含まれるカフェインの持つ脂肪燃焼作用も、インスリンを節約する効果を持ちますが、デカフェ(カフェインレスコーヒー)でもがん予防効果があるという報告もあります。
クロロゲン酸には他に抗酸化作用といって、がんの大元である活性酸素の働きを抑え込む働きもあります。
これらの要因が複合的に作用して、がんの発生リスクを下げているのではないか、と考えることができるのです。

 

記事参考:国立がん研究センター 社会と健康研究センター長 津金 昌一郎

文春オンライン http://bunshun.jp/articles/-/5089

コーヒー通になれる小ネタをお教えします。

 

1、コーヒーは世界中で毎年5,000億杯飲まれていて、そのうち140億杯はエスプレッソです。

 

2、コーヒーは飲まなくても、その香りだけで目が覚める・・・2008年にソウル大学の研究で判明

 

3、朝のコーヒータイムは、10時頃がベスト・・・体を目覚めさせるホルモン「コルチゾール」は朝8~9時がピークで、このコルチゾールがカフェインの効果を効きにくくすることが判っているので、その時間をずらすのがベスト。

 

4、カフェは外食産業の中でもっとも急成長していて、これからも増えそう。

年間の成長率も年7%と高いそうです。

 

記事参考:ハフポストUS版より

 

40代を過ぎたころから、血圧が高くなる方が多いと思います。

最近は塩分の摂りすぎや食生活の欧米化で若い方でも血圧の高い方が増えてます。

 

そんな方には朗報です。

みなさんのイメージではコーヒーを飲むと血圧が上がりそうと思ってませんか?

それは、コーヒーに含まれるカフェインの作用で血圧が上がると言われていたからです。

確かにカフェインは心臓の動きを活発にするので、一時的には血圧が上昇しますが、

最近の研究で、アメリカで長期に渡りコーヒーを飲むグループと飲まないグループを研究した結果、血圧に関しては差がない事が解りました。

逆に、1日4杯コーヒーを飲む女性と飲まない女性を比較したところ、1日4杯コーヒーを飲む女性の方が血圧が低かったそうです。

日本でも同様の研究で、コーヒーで血圧が上がる因果関係が認められなかったそうです。

ただし、血圧を上げにくくするという、結果はありますが決して血圧を下げる効果がある訳ではありません。

適度に毎日美味しく飲むだけで、高血圧予防の一役を買ってくれそうですので、一杯いかがですか?

 

 

酸化(サビの発生と同じ現象)は人間のカラダの中でも起こります。

こう聞くと意外に思われるかも知れませんが、ヒトの細胞には脂質(脂肪)が多く含まれ、この脂質が酸素と結びつき酸化してしまうのです。

つまり、ヒトのカラダもサビてしまうわけです。

そして、脂質が酸化してできる「過酸化脂質」については、老化やガンとの関係が研究されています。
ワインやココアで知られるようになったポリフェノールは脂質の酸化を抑える成分として注目されていますが、コーヒーにもコーヒーポリフェノールが多く含まれています。

ポリフェノール(クロロゲン酸類など)

ポリフェノールはワインやココアに含まれる成分として良く知られていますが、コーヒーにもポリフェノールは含まれています。コーヒーポリフェノールとは、コーヒーを焙煎したときの褐色や苦味、香りのもととなっているクロロゲン酸などの成分で、カフェインよりも多くコーヒーに含まれています。コーヒーの飲用が健康維持に有効であるという研究成果が相次いで報告され、その効果にコーヒーポリフェノールの様々な働きが寄与しているのではないかと、注目を集めています。

 

参考:Nestle

なんと、日本人の食品・飲料からのポリフェノール摂取源の1位はコーヒー(47%)である、というデータが発表されました。続いて2位が緑茶(16%)。

ポリフェノール1日の摂取量

コーヒーは、緑茶の約2倍ものポリフェノールを含むそうです。

赤ワインや緑茶に含まれている、ということで知られているポリフェノール。実は、いつも飲んでいるコーヒーからの摂取が1位とは少し意外な嬉しい驚きですね。

ポリフェノールおおよその含有量

品種やメーカーによってかなりの違いはありますが、だいたいの目安として参考にしてみてくださいね。

コーヒー 200mg
緑茶 115mg
赤ワイン 100mg〜230mg
白ワイン 10mg
紅茶 102mg
(各100ml、コップ約1杯あたり)

ポリフェノール摂取の際の注意事項

ポリフェノールには、何千という種類があります。カフェインもポリフェノールの一種ですが、例えばカフェインだけでポリフェノールを摂取しようとすると(実際にはそのようなことはほぼ不可能だと思いますが…)カフェインの取り過ぎと言わざるを得ませんね。

また、赤ワインばかり飲むわけにもいきません(笑)

バランスよく、自分にあった効果的なポリフェノールを摂取するのが良さそうです。

 

参考:グリコヒネットhttp://gricofi.net/coffee-polyphenol

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